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More about 能・狂

  • nokyotsukuba
  • 2007年2月16日
  • 読了時間: 5分

芋づる式に知識が増えますよ!

さあ、貴方も「能・狂」に!

(アイウエオ順・リンクをクリックするとWikipediaの詳しい説明が見られます)

【アド】

狂言において、能のワキに相当するポジション。

能のワキ方と違ってアド方というものは存在しません。

能やその他の舞で出てくるコーラス。

登場人物が自ら謡うこともあれば、舞台横や後に控えるコーラス隊によって謡われることもあります。

ちなみにこの場合は「地謡」と呼ばれます。

【大鼓(おおつづみ)】

又の名を大皮。

カンッと高く澄んだ音がします。膝に乗せられて手で打たれます。

小鼓と同じく桜の胴を馬皮で挟み麻紐で絞めてあります。

大鼓方には観世流、金春流の二流があります。

】(おもて)

その通り、役者が着ける面のことです。

能面と狂言面は互いに異なります。

どちらも様々な種類がありますが、能と違って面を着けることが少ない狂言においては、面もあまり発達しなかったようです。

一般に、何の表情もないのっぺりした顔を「能面のようだ」と評しますが、実際には、面は見る角度によって様々に表情が変ります。

橋掛かりの突き当たり、揚幕の奥にある空間。

壁に大きな鏡が取り付けられているためこう呼ばれます。

役者が舞台前に面を着ける重要な場所です。

大和猿楽の継承者にして能の生みの親の一人。世阿弥の父。

物まね本位の猿楽能に歌舞の要素を取り入れ、時の将軍足利義満に認められて京都へ進出しました。

【後見(こうけん)】

舞台の間じっと舞台後方に座り、不測の事態に備えて舞台進行を見守る役。

シテの装束を整えたり、時にはシテの代役も勤めます。

【小鼓(こつづみ)】

単に鼓とも呼ばれます。

ポンッという軽快な音の高低は、胴部の紐の握りを締めたり緩めたりすることによって調節されます。

肩に担がれているのですぐに分かります。

大鼓と同じく桜の胴を馬皮で挟み麻紐で絞めてあります。

小鼓方には大倉流、観世流、幸流、幸清流の四流があります。

能、狂言の共通の起源に当たる芸能。

猿楽自体は奈良時代に大陸より渡ってきた「散楽」にさかのぼるもので、猿楽とはこの「散楽」の音が転じたものだとか。

複数人によって能や舞のバックで謡われる謡を特にこう呼びます。

コーラス隊の中には一人リーダーがいて、「地頭」と呼ばれます。

この地頭が謡を引っ張ります。

シテ

能や狂言における主役のこと。

能の場合、現実の人間ではなく神であったり、幽霊であったり、草木の精であったり、鬼であったりします。

ほとんどが面をかけますが、現実の人間の場合は直面(ひためん)と言って、面を付けずにそのままの顔でやることもあります。

狂言の場合は山伏だったり、下人だったりします。

ちなみに能でシテを演じる人を「シテ方」といい、現在は観世流、宝生流、金春流、金剛流、喜多流の五つの流派があります。

シテ方はシテだけでなく、主にシテの同伴者であるツレや、後見といった役割も務めます。もちろん地謡も謡います。

能や狂言を演じる際に役者が着る衣装。

能に使われるものは特に「能装束」と呼ばれ、豪華絢爛なものが多いです。

狂言の装束はそれに比べればかなり簡素です。

能の生みの親の一人。観阿弥の子。

幽玄美を追求する夢幻能を確立させ、能をさらに高度な舞台芸術に育てました。

自身でも多くの曲を作っており、かの有名な「風姿花伝」を著しました。

役者としても大変な名手だったそうです。

【太鼓(たいこ)】

和太鼓とは若干異なりますが、やはり撥で打たれます。

ちなみに演奏の際は専用の台が使われます。

欅(ケヤキ)の胴を牛皮で挟み麻紐で絞めてあります。

能舞台には特別な装置はありませんが、演目によっては様々な道具やセットが使われることがあり、これを「作り物」といいます。

以前は作り物専門の人間がいたようですが、今はこれはシテの仕事になっています。

道成寺」の鐘や、「唐船」の船などが良い例です。

田楽】(でんがく)

猿楽と同時期に、主に農民たちによって行われていたらしい民族芸能。

五穀豊穣を祈る意味があったようです。

屋根のある6m(三間)四方の本舞台と橋掛かりという通路、鏡の間からなる能専用の舞台。

屋根があるのは、昔は能が屋外で演じられていたことの名残だとか。

ヒノキの白木造りで、必要以上の飾りはありません。

しかし音響は大切にされていて、床下には壷が入れてあります。

【橋掛かり】(はしがかり)

能舞台で本舞台から鏡の間までを繋ぐ通路。

しかし単なる通路ではなく、舞台の一部として扱われます。

橋掛かりの横の松はそれぞれ一の松、ニの松、三の松と呼ばれますが、これは役者が進むとき、また演技するときの基準になります。

【囃子】(はやし)

笛(能管)、小鼓(鼓)、大鼓(大皮)、太鼓による演奏のこと。

能のバックミュージック。

又の名を能管。主旋律を奏でます。

ピィーッと鋭く響く最高音は「ヒシギ」と呼ばれます。

竹に細く切った薄い桜の木の皮を巻き、漆で塗り固めてあり、わざと音程がはずれるような作りになっています。

笛方には一噌流、藤田流、森田流の三流があります。

【本舞台(ほんぶたい)】

能舞台において四本の柱に囲まれた6m四方の空間。

四本の柱にはそれぞれ名前がついており、春夏秋冬、東西南北を表すとされます。

【舞囃子(まいばやし)】

囃子を伴う仕舞のこと。

普通の仕舞は囃子が付かないので区別されます。

ワキ

能においてシテの相手を勤めたり物語の説明をしたりする脇役のこと。

絶対に面をつけません。

脇役と侮る無かれ、シテよりワキが活躍することもザラにあるのです。

宝生流、福王流、高安流の三流派があります。

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